正直、今年はもう「中日が日本シリーズに行く」でいいと思います。
ぶっちゃけ、ジャイアンツが奇跡的に阪神・中日両チームを倒して日本シリーズに出れたとしても、僕としてはそれ程嬉しい事ではないです。
10月1日に中日の優勝が決まって以来、2位、3位のチームがその中日を倒して日本シリーズに行く、というのはふざけた話では、と感じるようになったのです。
仮にジャイアンツが日本シリーズに出れたとしたら、そりゃ勿論日本一になってもらえるように応援はします。
ですが、その「日本シリーズ進出」は、去年・一昨年のそれとは喜びも感動も全く違います。中身の無い上辺だけの喜びです。
まぁ ここまで書いておいて何ですが、僕は2004年にパリーグにプレイオフ制度が導入された時は、「2位以下のチームにもまだチャンスがあって、1位チームの決定後(当時は、レギュラーシーズン1位でも「リーグ優勝」の扱いではなく、プレイオフを全て勝ち抜いて初めて「リーグ優勝」でした)の消化試合を減少させる 事ができる」と、プレイオフ制度に賛成でした。
2004年・2005年・2006年とジャイアンツが低迷するのを見て、「セリーグにもプレイオフがあったらまだ可能性が残されているのに・・・」と、情けないながらに思っていました。
2007年より、プレイオフが「クライマックスシリーズ」という名を得て、両リーグで導入される事になりました。
この時の感情は覚えていませんが、おそらく「ようやく来たか」だったと思います。
この年、ジャイアンツはリーグ優勝しながらクライマックスシリーズで中日に負け、日本シリーズ進出を逃します。
とはいえこの時はまだ、「ジャイアンツが弱いのが原因。情けない」と、クライマックスシリーズ否定の考えはそれ程無かった筈です。
結果的に前年からセリーグ3連覇となった2008年・2009年は、心配になりながらもジャイアンツが日本シリーズに出れる事だけを考えており、クライマックスシリーズの是非に関しては無関心でした。
そして今年、ジャイアンツは3位に終わりました。
去年までの考えからすれば、負けた球団のファンとしては「まだクライマックスシリーズがある!」なのだとは思うのですが、中日の優勝が決まった瞬間から、不思議な事にそんな感情は全く起きず、逆に「もうえぇわ。何が何でも今年は中日が日本シリーズに出てくれ」という考えを持つにまでなりました。
「1位になりながら日本シリーズ出場を逃して」ではなく、「レギュラーシーズンに負けて」初めて、クライマックスシリーズが不必要な物と考えるようになったのです。
全然興奮が湧かないのです。寧ろ、ジャイアンツの現状を、そして今までの自分をも情けなく思ってしまいます。
先程言ったように、ジャイアンツが日本シリーズに出れたとしたら、そりゃ応援はします。仮にも僕はジャイアンツファンなのですから。
ですが・・・・・・、興行的な側面から考えても、消滅させる事は(少なくともこの1年では)無理な話でしょうが、それでも言います。
普段は自分の意見を積極的に述べる、といった事はしないのですが、言わせて貰います。
加藤良三コミッショナー、どうか、クライマックスシリーズは今季限りの物、として頂けないでしょうか?
一度敗北を味わってしまったら、この「敗者復活戦」的な制度にワクワクを感じる事ができないのです。
コミッショナーのような方がこんなブログを見てる訳が無いでしょうが、この思い、届くと信じて、今日はこの辺で終わりたいと思います。
久々の長文、失礼しました。

PR