あの日から早一年です。あっという間でした。
彼の死から我々は何を得たのでしょう。
現状を見ると、何かを得たどころか、それを蔑ろにする程、野球界は酷いものとなってしまったと私は感じています。
彼が亡くなった去年の4月7日、小笠原の決勝ホームランに感動しました。24日、追悼試合での谷の満塁ホームランに感涙しました。
あの瞬間、彼は、天国で笑顔を見せていた事でしょう。
しかしこの一年、特に東日本大震災が起きて以降の僅かの間で、野球界は急速に凄惨たるものとなってしまいました。
彼も「こんな筈ではなかったのに」と、悔し涙を流しているかもしれません。
正直言って、今回の騒動が起きた瞬間、本気でファンを止めたくなりました。
応援しているチームの上層部の方々の発言が世の中を混乱させ、それにすぐに待ったをかける事ができない他の球団の上層部。この現実に、最早何を信じて良いのか分からなくなりました。
実名を出すと、清武球団代表、加藤コミッショナー。特に彼らには、深い信頼感を持っていた為に、何か凄く裏切られた感があります。
ファンのただの押し付けがましい感情と言われたら、言い返す言葉はありませんが、それでも彼らも「上」に立っている存在であるからこそ、「下」の人々の期待に応える義務がある事に違いはありません。
だからこそ、言える立場に無い人間でありますが、私はあえて言わせてもらいます。「残念だけど、裏切られた気持ちが強い」と。
批判覚悟で言いますと、私は通常通り25日開幕でも良いと思っていました。東京ドームなどの首都圏の球場を平気で使おうとする考えには、さすがに「NO」の立場でしたが。
渡邊会長が「戦後すぐの東西戦」を引き合いに出して25日開幕を強調した事も、視点を変えれば間違ってはいません。
「スポーツで被災地を勇気付けよう」という言葉が出せるという事は、主な理由が「体裁」や「自分の金儲け」であろうとも、それが心の奥底にしか無かったとしても、そういった考えがあるという事です。
そもそも、「勇気付けたい」という考えが最初から無いのであれば、こんな言葉を出せすらできない筈です。
「やらない善よりやる偽善」です。
しかし↑の考えに、首を縦に振れるのは、「大多数がそれに賛同できる」状況に限ります。ここで言う「大多数」は、野球界の失態に呆れ果てた野球ファンでも、それに便乗して揚げ足取りでネガティブキャンペーンを行う野球アンチでもありません。
「選手」です。「選手が「やりたい」と口を揃えているのであれば」という前提が必要です。
今回の騒動では、そもそも多くの選手が当初から「できない」と口にしていました。
選手ができないと言っているのに、上層部は「25日にやる」と強調する。そして、セ・パ両リーグの足並みが揃わず、最高権力者の筈のコミッショナーまでもが口を紡ぐ状態。
最終的に延期側に廻ったセ・リーグの他の球団も、体裁を考えて動いた感が強かったです。
「じゃあ最初から延期組に居とけば良かったのに」なんです。
私が呆れたのは、裏切られたと思ったのは、「25日主張」ではありません。
その「25日」主張を、延期を希望するファンだけではなく、「プレーする選手」の心情すら無視して押し通そうとした事。そして、上層部のコメントに、「25日主張」の裏づけ、理由付けを全く感じられなかった事です。
理由が、言ってる意味が全く分からなかったのです。
まぁこれで、これからも巨人ファンで居続ける人々は完全に晴れて非国民扱いです。
幸い私の周りでは特に何もありませんが、ひょっとすれば「元」巨人ファンであっても、会社や学校で村八分の扱いを受けている人もいるかもしれません。
ですが、私はファンを止めるつもりはありません。私が一瞬であろうと巨人ファンを止めたくなった理由は、村八分の恐れからではなく「足並みを狂わそうとした上層部に呆れ果てた」事が原因ですので。
そんな中、
こういった記事を見つけました。この記事には、私と同じく、悲痛な思いを抱いている巨人ファンの方々の思いが綴られています。
これを見て、「自分1人では無いんだ」と勇気付けられました。
記事自体はそのうち消去されてしまいます。ですが、彼らの思いを忘れたくないので、簡単な形ですが、メモ帳に保存しました。
そしてこの記事を支えに、批判&絶縁状覚悟で改めて宣言します。
私は、これからも巨人ファンであり続けます。
「もうコイツとは一緒にやってられない」と思った人は、遠慮なくその旨を伝えて下さい。
相互リンクして下さっている方は、遠慮なくここへのリンクを抹消して下さって構いません。
状況次第では・・・・・・NEXUS完結もまだですが、原作HPから去る覚悟もしています。
私は、どう批判されようとも、これからの巨人を、野球界を信じ続けます。今回の騒動を糧に、彼・・・・・
木村拓也さんをはじめとする、天国に旅立った野球関係者の方々が、安心して下界を見つめ続けれるよう、上層部の方々には動いてもらいたいです。
改めまして、木村拓也さんの一周忌。故人を偲ばせてもらいます。

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