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うーん。
今日は、レギュラーシーズン最終戦での巨人の行動について、残念に思った事を書こうかなぁと思っていたんですが・・・。

長野、代打逆転サヨナラ満塁弾。5回から登板の内海、吉見と最多勝分け合う。

リアルタイムで見てたから、こんな漫画みたいな事があって良いのかなぁという気持ちで一杯。
複雑だった気持ちが余計複雑になってしまいました。

 
 
まず、残念に思った事。それは、タイトル争いについてです。

巨人は今日の試合が始まるまで、内海投手が1位と1勝差の17勝で勝ち星リーグ2位。そして長野外野手が2位と3厘程の差でリーグ首位打者でした(ちなみに、藤村二塁手(同学年なので絶賛応援中)が28盗塁で盗塁王をほぼ手中に収めています)。
この事実から、最終戦で以下のような事を巨人がするのではと、(おそらく多くの野球ファンが)予想していました。

・長野を休養させ、首位打者を維持させる。
・勝利投手の権利が出来た場面で内海を中継ぎ登板させ、勝利投手に仕立て上げる。

特に内海の最多勝に関しては、中日・吉見投手が19日のヤクルト戦、4点リードしている場面で5回から中継ぎ登板(※)し、18勝目を挙げて最多勝を確定させていた為、巨人がどうするかが注目されていました。

そしてこの事を意識してでしょう。巨人の首脳陣は、今日の最終戦、内海、長野の2人の先発出場を示唆していました。

しかし、結果は違いました。

先発投手は澤村。長野はスタメンを外れる。

あぁ、やってしまったなぁ、と。携帯でプロ野球速報を見て、肩を落としました。

ただ、実はこの起用にはカラクリがありました。そのせいで、余計気持ちが複雑になってしまうのでした。

実は、先発の澤村投手。今日の試合で3イニングとアウト1つを投げ切れば、セ・リーグの新人としては44年ぶりの年間200イニングに到達、という状況だったのです。
つまり巨人は、先発・澤村に3回3分の1を投げさせ、その後内海にバトンパスして勝利投手にさせる、という手段を取ろうとしたのです。

2人の投手に、1試合で同時に大台に到達させる。一見、合理的な手段に見えます。そこは理解します。
一方で、澤村と内海の登板を逆にすれば良いのに、という感情も湧きました。
つまり、先発・内海を5回まで投げさせて勝利投手の権利(※)を与え(5回までに巨人がリードしている事が条件ですが)、その後、澤村に引き継がせて200イニングを達成させる。という事です。

長野の首位打者もそうです。今年1年、不調だった打線の中で懸命に働いた選手に対してのご褒美と、首脳陣の温情采配も分からなくもありません。
しかし、折角今日まで試合に出続けた(途中、死球退場の影響によるお休みはありましたが)のだから、最後の1試合もフル出場を・・・という気持ちが強かったのも、やはり事実なのです。

ところが・・・この起用だったからこそ、この結末が生まれた。正攻法だと、ひょっとしたら全てが裏目に出ていた。という可能性も無きにしも非ずだから・・・複雑な気持ちで感情がオーバーヒートを起こしそうなのです。

・先発・澤村だったからこそ、試合展開関係なく彼に200イニング到達を達成させる事が出来た
・内海を中継ぎ、しかし2点負けている状況での登板だからこそ、勝ち星を掻っ攫ったとは、一概には言えない(そのまま巨人が負けていたら、内海は17勝止まりだったので)
・長野を最後の最後で出したからこそ(打率2位の阪神・マートン外野手がその時点で3打数ノーヒットで打率が下がっていた、という意味だからだとは思いますが)、あの代打逆転サヨナラ満塁最多勝確定ホームランが出た

こう、試合途中までは明らかに噛み合っていなかった歯車同士が、最後の最後で謎の驚異的な噛み合いを見せ、こんな漫画みたいな試合を作ってしまった。

この劇的な試合をリアルタイムで見れた事に対する感動と、その裏で動いていたカラクリ全てが最高の結果に向かったが故の最多勝確定&首位打者可能性大という後ろめたさを天秤にかけると・・・。

僕の素直な気持ちとは、果たして「嬉しい」なのか「恥ずかしい」なのか。
どっちなのかが、分からないのです。

素晴らしい試合を見せてもらったが故の葛藤。
これから始まる、クライマックスシリーズに対する葛藤(3位なのに、日本シリーズに出られる権利って本当にそんな理不尽な権利があっていいの?という葛藤)と共に、僕の頭を悩ませてくれます。

野球ファンの複雑な感情。それを生むのは、野球選手・首脳陣・上層部の失態、理不尽なルールの恩恵を受ける事に対する屈辱や無念の気持ちだけではありません。
こういった、全ての歯車が最後の最後に噛み合ったが故の、記憶に残る劇的なゲームからも、生まれるのです。



(※)勝利投手の権利

1. 先発投手が5回以上を投げ、降板した時点で味方のチームがリードしている場合、先発投手が勝利投手となる。
天災等により5回終了のコールドゲームである場合は、先発投手が4回以上投げた上でコールド適用時までに同点・逆転を許さなかった場合(リードを保った場合)に勝利投手の権利がある。

2. 救援投手が同点あるいは負けている場面で登板し、降板する前にチームが勝ち越した場合、原則としてその救援投手が勝利投手となる。
また、先発投手が5回未満で降板し、その時点で味方のチームがリードしている場合、チームの勝利に最も効果的な投球をしたと公式記録員が判断した救援投手が勝利投手となる。

いずれの場合も、そのままリードを保ってチームが勝利すると勝利投手となるが、一度同点あるいは逆転されると、勝利投手の権利は消える。
ただし、同点または負けている状況で、投げ終えた直後のイニングで投手に代打(または代走)が送られ、そのイニングでチームが勝ち越した場合は、代打(代走)を出された投手(=直前の回を投げ終えた投手)に勝利投手の権利が認められる。

以上、ウィキペディアの勝利投手の項目より。

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