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伊良部秀輝氏が急死されて以降、スポーツ新聞を中心に「伊良部は実は良い奴だった」のような報道が目立っています。
何かを批判するのはあまり好きじゃない人間なのですが、ちょっと最近、マスコミに関して疑問を感じてならないので、書かせて頂きます。



まず、今回の事件の中心、伊良部氏について。
伊良部氏は、「伊良部? 158km/h投げた人?」ぐらいの、野球知識は一般程度の人からすれば、恐らく、豪快、やんちゃ、悪く言えばトラブルメーカー、といった印象が強いと思われます。
「最速158km/hのストレート」から来る「速球派」というイメージ、千葉ロッテマリーンズからニューヨーク・ヤンキースに移籍する際のゴダゴダ、そのヤンキースでの一悶着、引退後の傷害事件などが、氏を語る際には前に出て来るので、当然といえば当然かもしれません。

しかし、氏の実像は、一般的なイメージとは逆でした。
繊細で、人が良すぎて騙されやすい。悩み事があったら、誰にも話せず一人で抱え込んでしまう。それが本当の氏の姿。
野球に関しても、投球フォームをミリ単位で調整できる程の理論派。今朝のデイリースポーツでの阪神・下柳剛投手のコメントによれば「新地のクラブでシャドーピッチングしたのはアイツぐらい」という程、野球一筋の人だったそうです。

この程度の情報なら、氏が存命の時点で既にウィキペディアに記載されていましたし(確認済み)、宝島社から出版されている野球関係のムック本にも書かれています。
つまり、氏の実像は、今更になって明らかにする程の事ではないのです。

しかしマスコミ、特にタブロイド紙は、特定の人物に関しては基本的に批判的な記事しか書きません。
氏の件についても同じ事が言えます。上記の悪いイメージが先行し、それに拍車をかけてマスコミが悪い部分しか報道しないので、一般人からすれば氏の実像は見えないのでしょう。

ところが、氏が亡くなった瞬間、いきなり氏を持ち上げる。今まで温めていた情報をいきなりリークするから、一般人も「へー、伊良部ってそんな奴だったんだ。意外だなぁ」と、今更な態度をとる事しかできないのです。

この日本のマスコミの「存命中は批判しかしないのに、亡くなった瞬間、掌返しで褒め称える」という体質。
これは今に始まった事ではありませんが、ちょっとおかしい話ですし、深く考えれば恐ろしい話です。

人を叩いておけば「人間は他人の不幸話・批判話が大好き」だから儲かる。亡くなった人は持ち上げればお涙頂戴で儲かる。
「取り合えず金を稼げればそれで良い。有名人の人権・プライバシーなんか知ったものか。俺達マスコミがこの世で一番偉いんだよ。寧ろ俺達に感謝しろ」という考えが丸見えなのです。

「今の若い奴は新聞を読まない」「就職にも重要だから新聞を読め」と言われても、こういった人達が書いてるんだ、と思ったら、なんか躊躇ってしまいます。
こういった体質は、果たして日本だけなのでしょうか。それとも、外国のマスコミも、似たような体質なのでしょうか。
伊良部氏の一件で、その思いが一層強くなった私でした。

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